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はっきりした不安の対象が解らないのに、不安に襲われて心のバランスが保てない状態を不安症と呼びます。以前は不安神経症と呼ばれていたこともあります。
どれだけ健康な方であっても、時として不安な思いになる事はありますが、それが、
★外出ができない
★電車やバスに乗れない
★人の視線が怖い(あるいは人を見るのが怖い)
など通常の状態を超えていると感じられる場合を不安(神経)症あるいは不安障害と呼びます。こころの問題として表れる主な症状は、(強い)不安やイライラ、恐怖、緊張感などがあり、身体的には発汗や頭痛、胸痛、動悸、下痢などがあります。
パニック障害も以前は不安症の一種として扱われてきましたが、現在では「脳機能の障害」とされています。パニック障害患者は、日常生活でストレスを溜め込みやすい状態で暮らしていることが多く、満員電車・映画館などの人が混雑している閉鎖的な狭い空間、車道や広場などを歩行中に突然強いストレスを覚え、動悸、息切れ、めまいなどの自律神経症状と空間認知(空間等の情報を収集する力)による強烈な不安感に襲われる場合があります。
上記のような精神や身体に表れる症状があまりに強すぎる場合は、精神科・心療内科で明確に症状を伝え、投薬による対応が必要になります。
不安症やパニックについても、カウンセリング単独では改善の難しいケースも珍しくありません。現在、心理療法の中で有効性について最もよく研究されているのが、認知行動療法です。「恐れている状況への暴露(同じような状況に身体をさらすこと)」「呼吸法」などの訓練・練習が行われ、基本的には不安に振り回されず、逃げずに立ち向かう練習を行います。系統的な認知行動療法を行う施設は日本には多くありませんが、医療機関でも認知行動療法的な指導を行っている場合が多いです。(無理に当てはめようとするケースもありますので施設の選択は慎重に行ってください)