他のページと重複する面があると思いますが、山手心理では犯罪行為(虐待・暴力・災害・詐欺などを含む)
に遭遇された方のメンタルケアも行っています。
他のカウンセリングルームとは違って、犯罪行為の法的性質や犯罪被害に合いやすいタイプ・発達障害・ア
ダルトチルドレンなども含めた対応を行っています。
被害後は、ストレスにより心と体のバランスを崩し、以下のような変化を起こすことがありますが、最初に
お伝えしたいことは、@被害にあった自分を責めないことA今後被害にあいにくい方法の習得です。その事
実から日時が経過するにつれて、「もう○年もたっているんだから」と自分が悪いように言われてしまいま
す。ひどい場合には「境界性パーソナリティ障害」という診断をされた方も。
【被害者の心境・症状変化】
過覚醒
強いストレスを受けたときに生体防御反応として起こる緊張状態が、ストレスから開放された後も持続する状
態を指します。睡眠障害やわずかな刺激に対するイライラ・怒りの爆発・集中力の欠乏、極端な警戒心などが
特徴です。ものが倒れる音がしただけなのに目が覚めたり、玄関ドアの前を人が通るごとに恐怖を感じたりし
ます。
再体験
自分が望まない時に、その体験全体の不快な思い出が甦ってくることです。行為を受けた時の感覚や考えが
繰り返し浮かんでくるために、不安やパニックも増幅されやすくなります。いわゆるトラウマですが、継続すると
PTSDと呼ばれるようになります。周囲から見てあまり重要でないと思うことでも、本人にとってはきわめて重
篤な傷となることもあります。
回避
二度と失敗してはならないという考えにとらわれ、失敗を恐れるあまり,人と接触したり,課題にチャレンジした
りすること自体を避けてしまう症状です。どうせ自分は失敗してしまう,どうせ自分は人から嫌われてしまうとい
う否定的な思い込みもあります。
記念日現象
事故にあった日が近づくと、急に不安になったり、パニックを発生したりします。同じ状態でないことは理
解していても、不安や恐怖を抑え切れません。
【カウンセリング対応】
原因や根底にあることをまずじっくりとお伺いさせていただきます。そこで表面に出てくるものを認知療法
やSSTにより改善を図ります。実際にはアダルトチルドレンや発達障害と関連がある場合も多く、他のカ
ウンセリングルームからお越しになる方も多くなっています。