以前は「多重人格」と呼ばれていたのがこの症状です。
解離性同一症(障害)は、 子供のころの虐待や親との死
別など堪えられない状況が生じた場合に、「自分のことで
はない」と感じたり、あるいはその感情や記憶を切り離して
記憶から排除するようにする精神的なダメージを回避しよ
うとする行為に起因する症状です。
さまざまなパターンがある中でも、解離性同一症はもっとも
重いものです。
切り離した感情や記憶が成長して、別の人格となって表に
現れてきます。
たとえば、「太郎」が本名だとすれば、あるときには「花子」
またあるときには「一郎」という別の人格が表出してきます。
それらの人格間に関連がある場合とそうでない場合があり、
設備の整った医療施設での治療が必要です。
(人格の中に自殺願望者が存在したりするためです)