PTSDという言葉が出始めたのは、阪神・淡路大震
災の後だったでしょうか。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)は、生死にかかわ
るような地震・火災・戦争などの出来事を体験したり、
死傷の現場を目撃するなどの体験によって強い恐
怖を感じ、それが記憶に残留していわゆる「こころの
傷(トラウマ)」になる事を指します。
その時の体験が何度も、いつまでたっても思い出さ
れ、自分の感覚ではその時に戻ったような恐怖を感
じ続ける症状です。
●症状について
おもに3つの種類があります。
1再体験:心的外傷を受けた時の情景を、あたかもも
う一度その場に戻ったかのようにありありと体験したり
(フラッシュバック)、突然その情景が繰り返し脳内
に浮かんだりします。
2回避:フラッシュバックをひきおこしそうな場所に行
けなくなったり、外傷を受ける前と後では自分が変わ
り、通常の生活は今後もできないと思ってしまいます。
3覚醒亢進:不眠・イライラ感などが繰り返されます。