山手心理相談室では、子供(高校生以下)の発達障害は原則取り扱っていません。主な理由としては、上
記のように成人を対象とする手法を子供(生徒・児童・幼児)に当てはめることが妥当ではないし、また
効果がほとんどないという点が挙げられます。
医療機関でも、「内科・小児科」という看板を掲げている場合や「内科・心療内科」というケースもあり
ますが、実際にはどちらか一方が得意種目で、もう一方は集客のための看板だといわれています。カウン
セリングも同様で、成人向きと子供向きではその手法に大きな違いがあるのです。
では、「子供の」発達障害が成人とどう違うのかということですが、
子供の発達障害の症状は、基本的に成人の場合と同じです。子供のころ”だけ”に症状が現れるといわれた
ものもありますが、(たとえばADHDの多動タイプ)発達障害は基本的には脳の特性ですので、症状が
軽減されることはあっても、「消失する(治癒する)」というものでもありません。
発達障害はASD(自閉スペクトラム症・アスペルガー症候群)、ADHD(注意欠如多動性障害)ADDさ
らにはLD(学習障害)という3種類に大別されます。 いずれも脳機能に関係する障害・特性です。
よく行われている改善方法は、モデリング(いい見本、悪い見本をみて認識する)→ワーク(よくしてい
くための知識を学ぶ)→ロールプレイ(実技を通じて覚える)→リフレクション(振り返り)という視覚
での確認と身体を使ってのトレーニング(バランスボール等の脳機能訓練も含みます)をステップ化し、
状況を理解する力と対応する力を育成し、能力定着を促していきます。
また、児童期(幼児〜中学生程度)については対応できる機関も(十分とは言えませんが)多くあり、学
校との連携可能な施設もあることから、ご家族の負担も徐々に減少してきています。
発達障害と遺伝の問題
発達障害は遺伝するのかという点について説明しておきましょう。
山手心理相談室にお越しいただく方のうち、両親(特に父親)が発達障害ではという方の割合は90%
近くあります。ただ、多くの場合クライエントさんからの聞き取りであり、また医療機関ではありませ
んので、発達障害を「診断」することができませんので、参考程度にお考え下さい。
一般的には、遺伝情報が極めて近い一卵性双生児の場合は、一方が発達障害だと、もう片方の子どもも
かなりの高率で発達障害を持っていることが確認されているため、遺伝的素因が影響しているとされる
根拠の1つになっています。
発達障害には多くの遺伝子があり、その中でさまざまな組み合わせにより、症状が「発達障害」レベル
で現れる場合もあれば、健常者よりやや弱い程度の場合・まったく関係ない場合もあります。その意味
では「多因子遺伝(環境も含めたさまざまな要因が絡まって発症する)」と言われるのが、現在では正
解なのでしょうか。
どちらにせよ、上記3の分類を回避することが喫緊の課題だといえるでしょう。
*当相談室は医療機関ではありませんので、症状の治療や診断書発行はできません。また、カウンセリン
グを元にしていますので、発達障害やアダルトチルドレンによる症状が軽度の場合のみとさせていただき
ます。脳機能障害や境界性パーソナリティ障害・脳腫瘍等病気による場合も対応できません。何卒ご了解
をお願いいたします。
お申し込みは大阪府全域(堺・藤井寺・豊中・茨木・高槻・摂津・吹田・東大阪・大東・四条畷・柏原・松原・枚方・寝屋川・和泉・河内長野・富田林・羽曳野・八尾・箕面・池田・大阪狭山・交野・守口・門真・高石・岸和田・貝塚・阪南・泉南・泉佐野市)および近隣(尼崎・西宮・神戸・宝塚・芦屋・生駒・京田辺・宇治・香芝市)その他近畿地方全域(兵庫・京都・奈良・滋賀・和歌山県)東海(三重・岐阜・愛知・静岡・山梨県)岡山・広島・香川県など各地からございます。どうぞお気軽にお問い合わせください。