アダルトチルドレン(AC)はミュゼのカウンセリングとSSTで回復・改善しましょう。
アダルトチルドレン(AC)の方のつらさを軽減するためには、あるカウンセラーさんは「今まで生きてきた年月と
同じぐらいの時間が必要」だとお伝えになっているそうです。
アダルトチルドレン(ac)の場合、周囲の子供と同じように遊べなかったケースも多いと思います。その原因
のうち『両親のうちどちらか・または双方がアルコール依存症』というケースを考えてみましょう。
これがアメリカで生まれた、アダルトチルドレンのもともとの定義です。
アルコール依存はさまざまな理由で発生しますが、多くの場合に発達障害(主としてADHD)が絡んでい
ます。発達障害が多因子遺伝であることは何度か述べいていますが、発達障害の親から生まれた子供が生ま
れつき
A発達障害者
B健常者
の場合を考えてみると
Aは親からの遺伝子が発芽してしまっています。ですから親と同様「発達障害」ということになります。
対してBの場合はというと、健常者であっても親から社会的スキルは教えてもらえないので、その時点では単
なる「アダルトチルドレン」ということになります。
しかし、何らかの事情で発芽していないとはいえ、発達障害の因子を持っていますから、ストレスなどでうつ
になったりすると、やはりアルコールなどに依存してしまうこともあります。この場合は「アダルトチルドレ
ン+依存症」と呼ばれます。(医学的な病名ではありません)
このように考えれば、アダルトチルドレンと発達障害の間にはほとんど差がないとなります。
発達障害を理解できないカウンセラーの多くは、ヨガやスピリチュアル・退行催眠あるいは瞑想などのマイン
ドフルネス療法などに逃げ込もうとしますが、脳機能の改善には「効果がない」のはご理解いただけると思い
ます。
実際、さまざまな治療法を試してみたけどなかなか回復しないという方も多いようです。もちろん、当相談室
の手法がすべての方に効果があるわけではありません。むしろスピリチュアルに縋るしかない方もいらっしゃ
るのが現実です。ただ、このような手法を試すことなく、ヨガなどに逃避するのではもはやカウンセリングと
は呼べませんね。(笑)
人は、生まれてくるときに(スピリチュアル的な考え方を除外すれば)親を選んで生まれてくることはできま
せん。
どれほど平和な国の幸せな家族に生まれたかったとしても、自分ではどうにもならないのです。逆にアダルト
チルドレンになりたいと思ったとしても、ならない場合もあるということになります。
それほど難しいとされるアダルトチルドレン(AC)の回復ですが、山手心理では、次のような手順でカウン
セリングを進めていきます。
★まず、カウンセリングでクライエントさんのいろいろなお話をお伺いします。
★同時に、コミュニケーション能力について判断させていただきます。
★コミュニケーションの「クセ」をお伝えし、その上でクライエントさんの苦手な部分をご説明します。
カウンセリングにお越しいただく間隔にもよりますが、
通常、早い方の場合は3か月程度でアダルトチルドレンからの回復を実感できるようになってきます。
(回復期間は人それぞれです。あくまで「早い方」ということになります。また発達障害が関係する場合は相
当長期にわたるトレーニングが必要です。)
3か月という期間が明示できるのは、実際に山手心理でアダルトチルドレンから回復された方が数多くなって
きたという実績があるからです。
陥りやすいACカウンセリングの落とし穴
よくあるのが、「アダルトチルドレンかどうかを判定する」質問です。たとえば、以下のような質問にあなたは
いくつ当てはまるでしょうか。
あなたはアダルトチルドレン(AC)ですか。
★幼少期に十分に親に愛されたという実感がない
★断り方がわからず「喜んで!」などと答えてしまう
★反抗期がなかった
★親よりも自分の方が大人だった
★嫌われるのが恐くてと断ることができない
★相手の方が間違っていると思いつつ理不尽な要求に従ってしまう
★かわいそうな母親を守るために自分を犠牲にしてきたと思う
★何か困ったことが起きたとき、「親に頼っても無駄だ」と諦めている
★親が怖いから口ごたえや反抗なんてとてもできなかった
★完璧主義。0か100、白か黒の考え方で「0」と「黒」しか考えられない
★イヤなのに、自らを犠牲にして相手を助けたり、世話をしたりしてしまう
★人を心の底から信頼あるいは信用したことがない
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これらの質問をすべて「当てはまらない」とする人は少ないのではないでしょうか。稀に「自分にはまったく
該当しない」という方がおられるのは、アダルトチルドレンではなく他の症状が発生している場合もあります。
ところが、カウンセリングルームやカウンセラーによっては「6つ当てはまるからアダルトチルドレンですね」
などとアダルトチルドレンの押し付けをしてくるケースがあります。
「あなたはアダルトチルドレンだから、このお守りを身につけましょう」と高額な装飾品や法外な料金設定を
行っている悪質なカウンセラーもいるようです。自分が弱いので相談やカウンセリングを依頼しているという
弱みにつけこむという手口です。
そのような場合でなくても、カウンセラーにアダルトチルドレンの知識が少ない場合や、「認知行動療法しか
行いません」「催眠療法しか行いません」「スピリチュアルしか行いません」というところでも、何らかの症
状をクライエントさんに告げる必要がありますので、無理に該当させようとします。
そのようなカウンセラーやカウンセリングルームに通っておられる方は、ミュゼのセカンドオピニオンをご利
用ください。
アダルトチルドレンと発達障害
今まで、アダルトチルドレンのカウンセリングについて述べてきたわけですが、他のカウンセリングルームのHPに
は記載のない長期化要因を掲示しておきましょう。
大きなものとしは、「発達障害」(アダルトチルドレンとの併発またはアダルトチルドレンという”誤診”)があげら
れます。カウンセリングや認知行動療法・SSTは万能ではありません。申し訳ないのですが、どんな人でもカウン
セリングが効果的なわけではないのです。
発達障害については当サイトの該当ページまたはミュゼAUサイトをご参照ください。
一般的に、カウンセリングの効果が出ないケースとしては以下のような場合があります。(例示)
●精神科、心療内科に通っていて服薬が過剰である場合。(現在も飲み続けている人)
●アルコール依存症・統合失調症・ニコチン依存症・認知症など脳機能に問題がある場合。
(この範疇に入るのが”中程度以上の発達障害”となります)
●本人に「変わりたい」という意志がない場合。(ご家族が「変わって欲しい」と連れてきた方など)
アダルトチルドレンの治療が長期化している場合、発達障害の存在も考慮して進めなければなりませんが、知識が
ないカウンセリングルームやカウンセラーが担当すると、効果がない手法をいつまでも続けてしまうことがありま
す。
他のカウンセリングルームでの手法に疑問を感じられた場合などは、カウンセラーに知識がないケースも考えられます。山手心理ではセカンドオピニオンもお受けしていますので、気軽にご相談ください。遠方の方もたくさんお見えになっています。
★「
やはり山手心理相談室でカウンセリングを受けてみよう・・・・かな」という方は
○
電話 06(6180)6280 でのご予約
または
○
メールご予約
を承っています。 ヾ(@°▽°@)ノ ご連絡を心からお待ちいたしております。
アダルトチルドレン(AC)カウンセリング雑記
アダルトチルドレンのカウンセリングに関係する記載です。重複する部分もありますが、よろしければ。
アダルトチルドレン(AC)という単語は最近では巷間にあふれています。アダルトチルドレンはこ病名ではく、精神
科や心療内科に行って
「アダルトチルドレンだから診察してください」
といったところで、医学的見地からうつや不安症・パーソナリティ障害などの疾患を発生していない場合は対応し
てもらえません。
(医師によってはアダルトチルドレンかもという指摘をされることもありますが、ごく少数にとどまっています)
ところが、実際には子供の頃に染み付いた心的外傷や人格は、簡単に改善できるものではありません。こころの傷
はカウンセリングや認知療法・催眠療法・医療によって回復しなければなりませんし、得ることができなかったス
キル(特にコミュニケーションや社会性)はSSTで基本から構築する必要があります。
回復への道は、かなり困難なように思えますが、発達障害や神経・脳の疾病が絡んでいなければ、努力に応じて失
われたものが伸びてきます。決して不可能な事ではありません。
アダルトチルドレンという言葉は、 1970年代にアメリカにおいて使われたといわれています。幼いころに劣
悪な環境で育ち、こころとスキルに課題を抱えて育った大人たちをそのように呼んでいるのです。
アダルトチルドレン(AC)という名称にとらわれると問題の本質が見えなくなります。 生育歴と性格傾向から発生す
るころの問題とスキルロスをともに改善し、自分を取り戻すこと。そして今からの人生に前向きに対応できるよう、
一緒に頑張りましょう。